本当の豊かさとは何か

 

 人類にとって本当の豊かさとは皆に本当に必要なものが、たくさん簡単に手に入ることであります。資本主義的に云えば安く、たくさん、誰にでも手に入ることだと思います。それは食物であり、衣類であり、住宅であり、自然であり、遊びであると思います。決して価格が高くて、数が少なくては駄目なのであって、そんなものは決して豊かな社会とは言わないと思います。

 一台の自動車が増えるよりも一頭の牛肉や牛乳が増えた方が良いのであり、そして新鮮な空気や水がどんなに良いかしれないのであります。

 ホセ・ムヒカ(ウルグアイ大統領)は私は貧乏なのではない質素な暮らしが好きなのだと云いました。自分の言葉ではないけれども『多くを欲しがる者が貧乏なのだ』とも言っていました。