権力と所有

　古代より近代にいたるまであらゆる権力は被権力者よりも多くの財産と特権を所有して来ました。これは近代の社会主義国のどの一つを取っても例外は存在していません。

　これは、動物としての人間の真の姿であり、善悪の問題ではありません。自然の姿である弱肉強食を、人間の精神あるは人間の魂の問題として否定すべきだと考えます。この事は人類の衰弱を招き、生命の衰弱を招くと思います。それでも仕方ありません。

　権力を持った者が先に自らの意志で滅んで行く、これが人間としての当然な姿だと思います。

　古代より近代に至る、あらゆる権力は逆立ちしていたと思います。最高権力者は、最も貧しい生活をすべきであり、順に高い権力を持たなくなれば、貧しさが減少して来るのが当然だと考えます。

　病院を例にすれば院長で、次に貧しい生活をするのが医師で、次が看護婦で、豊かに生活出来るのはお手伝いと云った具合であります。

　現在、資本主義国、社会主義国を問わず、全ての国で逆立ちしています。

権力・能力と財産・特権は反比例すべきだと考えます。

　この様になれば誰も一生懸命に何もやらなく成ってしまうと反論される人があると思います。そう思う人間はどうぞ遊び暮らしてください。もしもそんな事で滅びる様な動物なら滅びる方が良いと思います。