夫婦（男女一対の共同生活）

　一対の男女が共同生活をするということは非常に合理的な形だと思います。機能的にも両方があって初めて一つの完全な人間体となることは自然科学的にも直観的にも明らかであります。

　また人間は一人で暮らすよりも二人以上で暮らす方が便利であります。このことは日々の生活の中で食事や行動を考えてみても明らかです。この共同生活の場合同性よりも異性の方がはるかに摩擦を少なくすることが可能です。なぜなら本人同士、相手は異質のものなのだからと不可思議の世界にその事象を持って行かざるをえないからです。

　いま私が夫婦としてここで想起しているのは決して法的なものではなく男女個人の生活形態と心的なものです。従って夫婦は何も嫌いなのに共同生活を続ける必要はなく、嫌な場合は共同生活など早くやめた方が良いと思います。

　もちろんこの場合、決して軽率な意味ではない、喧嘩したからもう嫌になった。私、今日から別れますと云うようなものではない事は当然のことであります。