何故人類は宗教を創造したか
宗教とはある特異な一個人の言動がその時代に強い影響力を持って、後世にまでその影響をとどめたものが普通です。
古代の宗教は一個人によらず、長(おさ)などによる長年の集積の結果が儀式化されたものが多く、これら宗教と呼ばれるものの内容は、それぞれの時代の最も生活に密着した内容が、処世術という形で提示されています。
人間は自分の判断で行動することを非常に恐れている事を、この宗教創造の中に認めます。人間は宗教という処世術に従って生活することによって、自分の行動の責任を逃れています。この事が宗教が生まれる原因であり、処世術の内容しか宗教となり得ない原因であります。
また、宗教の創造者も人間の責任から逃れるため、超越者である神を創り出しています。
宗教と宗教教団は本質的には関係がないと思います。宗教教団は究極的にはいらないと思います。