生命の維持

 

 現代では人間は動物である事を意識の外に追い出して人間が動物である事を忘れたいかのようにさえ見えます。人間が動物を強く感じる事としては出産・死亡・病気・性行為・食事・排泄・睡眠等がありますが、これらの行為は日常の生活から遠ざけ人の目から隠そうとしている様に見受られます。

 更に言えば人間はこれら動物としての基本的な行為を忌み嫌い憎んでさえ居る様にも見えます。正しき在り方の様には思えません。本当は人間も動物その物である事を認識する方向に向う方が自然なように思います。